自分の得意分野を活かして、地域のニーズに応える店づくり
8○8cafe(ハチマルハチカフェ)
山岡 由佳さん
創業は夢を叶えるための途中経過その先まで思い描いた計画を
okadasasa(オカダササ)
佐々田 直貴さん
こんな事業です!
築90年の趣ある古民家を改装したカフェ。一面ガラス張りの窓からは、のどかな里山の風景を一望できる。メニューは高宮の熟成鶏を石で焼いたグリルやパスタが中心。コーヒーにもこだわりがあり、石で丁寧に焙煎した深みのあるオリジナルブレンドを提供する。自家製スイーツも人気。
安芸高田市高宮町原田1402-2
☎︎080-2597-1265
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜
ホームページ:https://okadasasa.lsv.jp/
佐々田さんは、東京や広島の飲食店で経験を積み、Uターンで安芸高田市に帰郷。「TSタカタサーキット」で働き始めました。7年間勤める中で、改めて飲食業の面白さを実感。勤め先は県外からもお客様が訪れる人気のスポットでしたが、周辺に立ち寄れる飲食店が少ないことも気になっていました。「少ないなら自分で作ろう!」と思ったのが創業のきっかけ。創業への第一歩は、綿密な計画を練ることから始まりました。「どんなお店にするのか」「場所は?」「建物は?」「メニューは?」など、考える上で大切にしたのは、「自分も楽しいと感じられるお店であるか」そして「賑わいのある街の一部として機能している様子が想像できるか」。じっくり考え抜くこと5年。方向性がしっかりと決まったタイミングで、いよいよ動き出します。
事前の計画をしっかりと立てたことで、物件探しや補助金申請などの創業準備は比較的スムーズに進みました。宣伝ツールはHPのみでしたが、オープンすると訪れた人たちがSNSに投稿し、クチコミで人気が拡大。想像以上に多くのお客様が来店しています。ひとつ悔やまれるのは、経理など本業以外の部分の仕組みづくりを行っていなかったこと。「経理や税務関係の知識を、オープン前に勉強しておけばよかった。創業すると料理や接客などの本業で手いっぱいで、想像以上に時間がないことが分かりました」と佐々田さん。お店は順調で、市外からの観光客も訪れるようになりました。「少しずつですが、想い描いたお店に近づいていると感じています」と笑顔を見せます。
ひとつ言えることは、オープンがゴールではないということ。オープン後の展開までしっかりとイメージして準備を進めていくことが大切です。やりたいことだけでなく、今できることを掘り下げていくことで、あなた自身のキャリアも活かせると思います。