自分の得意分野を活かして、地域のニーズに応える店づくり
8○8cafe(ハチマルハチカフェ)
山岡 由佳さん
つくり手の顔が見える加工品を。栽培方法も商品化も理想を形に
ERMERA(エルメラ)
マイア レオネル ダビッドさん
こんな事業です!
自家栽培したピーナッツを、鉄鍋で丁寧に焙煎した「自家製炒りピーナッツ」を製造・販売。自然農法で育てたピーナッツは、天日干しでゆっくりと乾燥させてうま味を凝縮。塩のみのシンプルな味付けで、素材そのものの美味しさが感じられる。市内の道の駅や産直などで販売中。
安芸高田市甲田町下小原262
☎︎お問い合わせはメールから:ermera262@gmail.com
営業時間:※イベント出店スケジュールなどは、インスタグラム(@ermera_peanuts)で発信中
東ティモール出身のマイアさんは、当時NGOで働いていた奥様の奈津美さんと出会い、現地で結婚。お子さんが産まれたのを機に、家族で奥さまの故郷だった安芸高田市に移住しました。地域でピーナッツの栽培に携わっている会社に声をかけてもらい、農業の世界へ。その会社がピーナッツ栽培から撤退することになり、独立を意識するようになりました。次の就職先に他の農業法人を紹介されましたが、「希少な安芸高田市産のピーナッツを守りたい!」という気持ちが日に日に強くなり、一念発起。市の起業補助金制度があったことが、創業への大きなバックアップになりました。
創業後、ピーナッツ栽培は自然農法にシフト。天日干しして、うま味を増したピーナッツを薄皮ごと鉄鍋で焙煎した「自家製炒りピーナッツ」を商品化しました。「創業は大変なこともありますが、自分の理想を叶えられるメリットの方が大きい。栽培方法も加工方法もパッケージングも全て想いを形にできます」とマイアさん。手作業で丁寧に作られる商品は、健康志向の広がりとともに売り上げを伸ばしています。現在は周知活動の一環としてイベントなどにも出店。マイアさんにとって、消費者の声を直接聞くことができる貴重な時間です。「ピーナッツバターやピーナッツ味噌など様々な加工品にも挑戦していきたい。いろいろな人とのご縁が繋がっていくことが楽しみの一つです」と意欲を見せます。初期投資を小さく抑え、徐々にその規模を拡大していくのもマイアさんの計画の一つ。その無限の可能性に心を躍らせています。
起業をする前に「なぜ、それがしたいのか?」を突き詰めて考えてほしい。それがあれば、壁にぶつかった時も、次の新しい展開に挑戦する時もブレずに進むことができるはずです。東ティモール出身の私がここまでできた。あなたにもきっとできます。